周波数特性だけに注目すべきでない

若者にしか聞こえない音 〜聴覚はけっこういい加減?〜

でも、よくよく考えたら、「モスキート」の出す音が聞こえない大人たちに、CDの再生する音と自然な音との違いなんて、区別できるわけはないのだ。音楽 CDのサンプリング周波数は44.1kHzで、これだと理論上は22.05kHzの高周波数の音まで再現できる。実際には、音声出力時にフィルタリングされてもう少し減衰するが、それでも20kHzまでの音は再現されている(人間の可聴域は20Hzから20kHzのあいだとされる)。

ある周波数の音が聞こえないから、区別できないからという理由で聞こえる音を再現できるCDは十分に高音質であるという理屈である。でも人間の聴覚は聞こえるか聞こえないか以上の能力を持っている。

水平面で視野角1度に相当する位置に音源が動きますと、音源から左右の耳までの音の伝達距離が変化し音波の到達時間も変わります。頭の大きさを反映して、この時間差は、フクロウでは4マイクロ秒、ニワトリではおよそ2マイクロ秒、人では10マイクロ秒になります。人やフクロウはこうしたわずかな時間差を識別できますhttp://www.nbiol.med.kyoto-u.ac.jp/research.html


という研究もある。CDのサンプリング周波数とCDが再現できる左右の音の時間差、上の記述の10マイクロ秒の関連については前提関連が不明確(私が調べていないから)であるが音質の差が識別できるかなどというだけの評価基準はオーディオ機器としてはいいかもしれないが 人間の聴覚の能力をみくびったものだ。


映画やゲームの3D音源の再生環境が整うにつれて 音源の位置再現能力ももっと評価されるようになるだろう。


FPSで画面が真っ暗で音だけで敵の位置をつかむなんてのがあったら面白いか?